先日、神楽坂「la kagu」で行われた奈良の墨屋・錦光園(きんこうえん)さんのワークショップに参加してきました。今回はその一部を、皆さんにもシェアします。

錦光園さんは、奈良でも由緒ある墨工房。現在は6代目・7代目のお二人で墨造りをされています。

7代目の長野さんは、もともと東京でサラリーマンとして働いていましたが、衰退しつつある奈良墨を守りたいという想いから脱サラし、職人の道へ。
今は墨の魅力を、分かりやすく伝える活動にも力を入れていらっしゃいます。(有隣堂のYouTubeで紹介した、香り墨ASUKAを作ったのが錦光園さんです!)

ワークショップでは、墨型の説明から始まり、墨を練り、型に入れるまでの工程を実演してくださいました。職人・長野さんの手捌きは本当に見事で、墨の塊があっという間に、ピカピカの黒だんごに…!ぜひその様子をご覧ください👀✨

その後、私たちも小さなサイズの「おはじき墨」作りに挑戦。
ところが、いざやってみると練っても練っても亀裂が入り時間をかけすぎた結果、乾燥してヒビが……。墨は乾燥にとてもデリケートなのだと、身をもって体験しました。

墨の生産時期は冬。
作られた後も、木灰の中で数週間乾燥させ、さらに半年ほど自然乾燥を行い、少しずつ水分を抜いていくそうです。

それほど急激な乾燥に弱い墨。
ご自宅での保管も、
・高温になりやすい場所
・暖房の風が直接当たるところ

は避けるようにしましょう。

現在、墨屋さんは奈良県に8軒、三重県に1軒のみ。

私たちが書道を楽しめるのは、こうした職人さんたちが文化を守り、作り続けてくださっているからだと、改めて感じました。

この書塾も、書道文化をつなぐ一端を担っています。ぜひ余裕のある時には、固形墨を磨っての練習もしてみてください。(もちろん、墨磨り機での大量消費も最高です👌!!)